実はいまだ「1年中青空と太陽がふりそそぐ常夏のLos Angeles」のイメージが抜けきれないのです。こちらへ引っ越してくるときにコートやら厚手のセーターなどはすべて処分してきてしまって激しく後悔。
はっきりいって朝晩は結構冷え込みます。冷たい風がびゅんびゅん吹き荒れる日も。日本と比べてこれぐらいの寒さだったら何とかやり過ごせるだろう、乗り切れるだろうと自分を騙し騙しやってきましたがもう限界。とうとう我慢しきれずにオイルヒーターを買いに行ってきてしまいました。(実は密かに光熱費の節約に励んでおりました・・・)
なんですが・・・速攻「返品」になりました。家に帰ってきてさっそく組み立てようと箱から出してみるとキャスターをつける部品のネジ「
1本」が足りない・・・(涙)
ここはアメリカだということをすっかり忘れていました・・・。
というわけで気を取り直しておいしいものでも食べに行こうと向かったのはMalibuで人気のギリシャ料理レストラン「
Taverna Tony」。
「Taverna」とはギリシャ語で「食堂」のことをいうのですがこのお店もその名の通り店内は明るくとってもカジュアルな感じ。大きなテーブルやソファー席があったりと大人数でわいわいと食事をしたほうが楽しそうな雰囲気。
ギリシャ料理は、たっぷりのオリーブオイルとトマトなどの新鮮な野菜が使われるという点でイタリア料理に似ているともいわれますが、ヨーグルトや羊肉も使われるということで一番近い料理はトルコ料理と一般的に言われているそう(でもこれをトルコ人のクラスメートに言うと何故か否定される)。
さっそくビールを注文し、ギリシャ料理といえばまずこれを頼まずにはいられない「Marithes ($10.95)」をお供に。以前San Franciscoの「
Kokkari Estiatorio」で食べて以来ハマった一品。いわゆるわかさぎのフライなんですが、レモンと塩のみでシンプルにいただくとおいしいんです。
そしてここはやっぱり羊肉でしょう!ということで注文したのが「Lamb Chops Fresh Domestic Lamb($22.95)」。相方は「Lamb Loin Souvlaki ($22.95)」を。ちなみにSouvlaki(スブラキ)とは牛や豚、羊や鶏肉を串刺しにして焼く料理のこと。
とにかくニンニクとオレガノの風味がばっちりきいています。レモンをぎゅっと絞ってかぶりつくとあの羊肉の独特の旨みがじんわり。やわらかくておいしいのだけれど小さい頃からマトンをがつがつ食べて育った私達にはやっぱりラムはちょっと物足りない感じ。
あああ何だか無性にジンギスカンが食べたくなってきてしまいました。スーパーみしまのジンギスカンが懐かしい・・・。
ちなみに私は断然「味付け派」。うちの両親なんて「後付けジンギスカンなんて邪道」と一蹴するほど。味のついていない羊肉を焼いてタレにつけて食べる後付けジンギスカン方式は道南地区、道東・道北地区はあらかじめタレにつけ込んだ羊肉を焼く方式味付けジンギスカンが一般的なんだとか。道理で納得。
Taverna Tony
23410 Civic Center Way
Malibu, CA 90265
メニューを見て困らないためにちょっとお勉強・・・
Taramosalata(タラモサラタ)・・・ほぐしたたらこ、茹でたじゃがいもor水でふやかしたパン、レモン汁、刻んだ玉ねぎを混ぜたもの。
Melintzanosalata(メリザノサラタ)・・・なすとヨーグルトを混ぜ合わせたペースト。
Tzatziki(ザジキ)・・・ヨーグルトに細かく切ったきゅうり、すりおろしたにんにく、オリーブオイル等を加えたもの。
keftethes(ケフテデス)・・・ミートボールを焼いたり揚げたりしたもの。
Saganaki(サガナキ)・・・フェタチーズをオリーブオイルで鉄板の上で熱しそこにコニャックをふりかけたもの。
Spanakopita(スパナコピタ)・・・中にほうれん草とフェタチーズを詰めたパイ。
Tiropita(ティロピタ)・・・中にチーズを詰めた三角パイ。
Kreatopita(クレアトピタ)・・・ギリシャ風ミートパイ。
Horta(オルタ)・・・蒸したほうれん草を冷やしてレモンとオリーブオイルで和えたもの。
Gemista(ゲミスタ)・・・なす、トマト、ズッキーニなどの野菜の中をくりぬいてご飯やひき肉を詰めてオーブンで焼いた料理。
Choriatiki(ホリアティキ)・・・ギリシャ版グリーンサラダ。トマト、きゅうり、ピーマン、玉ねぎなどにフェタチーズ、オリーブの実をのせ、塩、胡椒、ビネガー、オレガノ、オリーブ油で味をつけたサラダ。
Moussaka(ムサカ)・・・なすと挽き肉、油で揚げたじゃがいもを交互に重ねホワイトソースをかけてオーブンで焼いたもの。本来はトルコ料理からきたもので、トルコではじゃがいもが入らない。語源はアラビア語で「冷めても美味しい」の意味。
Pastichio(パスティツィオ)・・・茹でた太いマカロニの上からミートソース、ホワイトソースをかけてオーブンで焼いた料理。
Dolmathes(ドルマデス)・・・挽肉入りのピラフをぶどうの葉で包みスープで煮込んだもの。それに卵とレモンのクリーム色のソースをかける。
Gyro(ギロ)・・・肉を何層にもたてに重ねたものや逆三角形の肉の固まりをグルグルと回転させながら焼いたもの。ギロはギリシャ語で「回転」という意味。
Souvlaki(スブラキ)・・・肉を串刺しにして炭火で焼いたもの。
Baklava(バクラバ)・・・薄くしたパイ生地にナッツやフィリングとバターをはさんで焼き砂糖シロップに浸したもの。
Bougatsa/Galactoboureko(ガラクトブレコ)・・・カスタードパイ。パイ生地の間にカスタードとセモリナのプディングを挟んで焼き上から砂糖シロップをかけたもの。
Risogalo(リゾガロ)・・・ギリシャのライスプディング。